みずきの日記(みかんずきの日記)

気ままに投稿してるブログです。(気まま過ぎて不定期更新になってます…)ちなみにブログ名の元ネタは、ダイアリーに存在した同名のブログより(ダイヤリーから移行したので現在は消滅しています。)リアルの事についてが大半です。

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道についての日記。第55回「みちラジの機能強化(2023年11月)」


当ブログで何回も取り上げているNEXCO中日本のアプリ「みちラジ」ですが、新機能が実装されるという発表が2023年11月21日にあったので今回はそれについての話…

新機能の実装について

とりあえず2つの機能が実装されるそうで、ざっくりと書くと「緊急時情報提供」と「事故多発地点情報提供」です。

緊急時情報提供(一斉同報)

ざっくりとした機能説明

今回の発表の目玉になっているのが「緊急時情報提供機能」です。豪雪等で立ち往生(スタック・車両滞留)が発生した際、立ち往生車両に対してレッカー作業の進捗状況や緊急支援物資の配布状況、通行止め解除見込み等をアナウンスする機能が追加されるようです。

事故多発地点の情報提供

事故多発地点の情報提供(使用フォント:GD-高速道路ゴシックJA-OTF)

もう一つ実装された機能は、「事故多発地点」の注意喚起機能です。実際に事故が発生していた際には喚起が行われていますが、新たに事故多発地点の手前2キロ地点で「事故多発地点」をお知らせする機能が実装されるようで…。

機能実装の経緯と推測

1つ目の目玉機能の実装は、新名神高速道路において発生した立ち往生(スタック・車両滞留)事件が原因とされています*1
立ち往生が発生した際に情報板が無い箇所における情報提供や、立ち往生車両1台1台に情報提供を行うのに課題がある以上、「みちラジ」で情報提供を行うという事となったわけです。

そもそもとして、高速道路・一般道での立ち往生や豪雪に関する動きが活発となったのは「NEXCO東日本の関越道、北陸地方の一般道で発生した立ち往生」であり、そういった際の情報提供として道路情報ラジオの見直し*2の議論で、「滞留車両向けに可搬式の機器を使用した情報提供」(災害用FM局のような臨時局)という検討案が示されているのですが、今のところ検討段階という状態です。つまり、今回のNEXCO中日本の取り組みは国交省の1620kHz帯の改編の動きの先駆けのような動きなのかなとなんとなく思うわけなのですが…。

みちラジの課題としては通信環境が必要という事とスマートフォンアプリな以上はスマートフォンの電池消費の問題がありますが、今回の機能は通信環境は不明なものの電池消費については何とかなるんでしょうかね…(2023年11月26日13時頃加筆)

終わりに

今回の新機能は2023年11月28日火曜日からサービスを開始する予定です。アプリストアアップデートがあるのかはわからないですが、なんとなくありそうな気はしてます。

ハイウェイラジオ(高速路側)、国交省(建設路側)の「路側通信システム」がどうなっていくのか気になるところです…。

*1:立ち往生についての検証系ニュースとして「www3.nhk.or.jp」、「www.asahi.com」等がある。

*2:AM波の1620kHzで聴取可能な「路側通信」を廃止しFM波に移管し「FM路側通信システム」とする、もしくはETC2.0等に移管する案のこと。総務省において電波の帯域の見直しの会議において示された。