道についての日記。第44回「『都県道521号線』の謎」
「東京都道521号上野原八王子線」、今回取り扱う道路はWikipediaで「3か所以上の都府県にわたる都道府県道」として掲載されています(都道府県道 - Wikipedia)。
当該道路は、山梨県・神奈川県・東京都の3都県に跨る都道・県道とされているものの、神奈川県・山梨県内において「神奈川県・山梨県道521号佐野川上野原線」という路線名となっており路線名が都内と都外で異なっているので、何故名が異なるのかという推測の域の話についての日記です。
2つの路線名、和田峠の謎。
1.県境によるもの説
今回鍵となるのは和田峠にある東京都・神奈川県境であり、1つ目の説は一般的な解釈で「県境で路線名が変わっている」というものです。ただ、それだと路線名は同じであるべきで、異なる理由には弱い気がするのです。
2.佐野川上野原線の起点は麓説(林道除外説)
ここから先は、「3都府県に跨る都道・県道ではない」という前提が生じる話です。2つ目の説では当該の道路は番号が同じ別の県道と都道であり、県境〜麓間の「神奈川県営林道和田線」は県道ではないがため、分断されており3都県には跨っていないというものです。佐野川集落と上野原市を結ぶ県道だから「佐野川上野原線」…十分にあり得なくはないです…
3.和田峠に至る別の道に関する説
3つ目の説は、佐野川上野原線の起点が和田峠ではなく、和田峠の茶屋から分岐する林道醍醐線内の都県境(醍醐丸登山口)に佐野川上野原線の起点があるというものです。そんなわけが無いとは思うのですが、道路の名称が異なる以上、2つの道路の起終点が異なる位置にあるというのはあり得なくはないですね…
4.路線名は同じ説
今までの説は路線名が異なる事を前提としたものですが、「路線名が同じで変更を忘れていたという可能性も考えられる」というものです。この説は3都県に跨る県道である事になります…が何故変更が忘れられたのかが…
どの説が正しいのか
一体どの説が正しいのか謎は深まる…。