道についての日記。第20回「横浜北西線の謎」
首都高速道路K7横浜北西線横浜港北JCT~横浜青葉IC・横浜青葉JCT間が2020年3月22日に開通します。
さて、この横浜青葉JCTには料金所があるんですが少々特殊な料金所となっています。横浜青葉JCTは東名高速道路とK7横浜北西線とのJCTなのですが、横浜北西線から東名へのランプに設置されているのは通行券発券機…ではなく有人ブースの料金所となっています…なぜ有人料金所なのかというのが今回のテーマです。
有人料金所
東名高速道路の入口料金所が有人ということは料金収受があるという事です。料金収受と通行券の発券が同時に行われるというのはかなり特殊なのかもしれませんが例がないわけではなく、同じ神奈川県内でも国道1号・国道468号の有料道路で高速道路ナンバリングが付番されているE84新湘南バイパス(一部【C4】圏央道重複)の茅ヶ崎JCTの茅ヶ崎西・茅ヶ崎海岸方面からのランプに存在します。これは新湘南バイパス茅ヶ崎西→茅ヶ崎中央(茅ヶ崎JCT)の料金収受のためにこのような形になっています*1。
東名高速道路と首都高速道路K7横浜北西線とを連続して走行する際に適用される料金
K7横浜北西線は首都高ではあるので通常は料金収受は発生しないはずです。では何の料金収受なのかというと「東名高速道路と首都高速道路K7横浜北西線とを連続して走行する際に適用される料金」という料金制度が新たに適用されたのです*2。
これは、横浜北西線と東名高速道路を連続走行する車両に対して最大料金を1320円(普通車)から1800円(普通車)に増額することで、首都高3号渋谷線の渋滞を緩和させ分散させるというものです。つまり横浜青葉JCT料金所で何を収受するのかというと、1320円と1800円の差額である480円(普通車)を収受する目的で有人料金所となっています。
なお、横浜青葉IC発着の場合は1320円の最大料金となりますが、東名横浜青葉で一旦出て首都高横浜青葉で入り直すという利用も15分以内の場合は中央道八王子本線と同様割増料金である「東名高速道路と首都高速道路K7横浜北西線とを連続して走行する際に適用される料金」となります。
まあネット上では「ETCカード2枚持ちで対処できるのでは」とか「東名高速道路だけETCで首都高は現金にすれば回避できるのでは」といった意見も見られましたが、実はETC車(ETC無線走行)の場合は距離制なので近ければETCのほうが有利ですし、この「東名高速道路の連続走行料金」は、「横浜横須賀道路金沢支線・湾岸線幸浦出入口⇔首都高横浜北西線⇔東名高速道路」の利用では適用されないことになっています。(この辺は謎…)