お久しぶりな投稿です。もうそろそろ冬ですがいかがお過ごしでしょうか…
今回は最近話題の事について取り上げていきます。
チェーン規制 Snow chain regulationについて
まず、チェーン規制というのは大きく分けると下記の2つに分類されます。
- 冬用タイヤ規制(頻度の高い方のいわゆる「チェーン規制」)
- 全車チェーン着装規制*1(頻度の低いほうのいわゆる「チェーン規制」)
実は今回取り上げるチェーン規制は2番のほうのチェーン規制なのです。
国土交通省冬期道路交通確保対策検討委員会 の結論とその後の混乱
2018年2月に発生した北陸地方での立ち往生の対策案を話し合うために外部の委員からなる検討委員会として冬季道路交通確保検討委員会が立ち上げられた…4回ほど開催された検討委員会において出された最終的な結論がチェーン規制を実施し積雪路対策を行っていない車両の通行を禁ずる処置を創設することと、除雪体制の効率化と強化からなるものであった。
早速国土交通省は警察庁と協議し「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」に「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め(310-3)」の創設とフルカラーLED道路情報板に表示される標識を実際の標識として取り扱うようにする改正案のパブリックコメントを開始したのであった。
その時大手メディア(日経など)がタイヤチェーン義務化との記事を出したことがこの混乱の始まりであったのである…国土交通省の説明や見立てが甘かったのが原因ではあるもののこの誤解は瞬く間に広がりパブリックコメント*2に突撃する人々が多数、大いに荒れる事となった。
そして2018年12月10日、命を守る行動が必要となる大雪特別警報の発令がされる可能性がある場合もしくは大雪に関する緊急情報が発表されている際に、登坂困難に陥ってしまう峠道を対象とした全車チェーン着装規制*3を開始する可能性があるとの発表がなされたのである。(具体的な期日は未定と記述が後退している)
いろいろと賛否はあるけれどとりあえずE20中央道須玉〜長坂はやらないと不味い気がするのでうまいこと運用されればいいですが…