道についての日記。第24回「カントリーサイン」
カントリーサイン…高速道路上ではうるおい標識やふるさと案内標識と呼ばれる市町村境に設置されている標識とされてきた…。今回はそのカントリーサインについてのお話。
カントリーサインの正体と騒動
カントリーサインの正体は長年「正式には『市町村案内標識』である」とされてきたが、標識令と呼ばれる「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(昭和三十五年総理府・建設省令第三号)」にいわゆるカントリーサインは存在しないのである。そして、最近、ある地域においてカントリーサインの撤去や不設置の傾向が見られた事から、法令外標識の不設置に舵を切ったのではないかといった騒動に発展していったのです。高速道路上で境界を示すもので法令内となっているのは「都府県案内標識」ただ1つであり、「市町村案内標識」は高速自動車国道などでは設置が定義されていないものとなっているのです。
一般道の「市町村案内標識」
そもそも論として、一般道においても「いわゆるカントリーサイン」はこの標識令に該当しない標識であり、イラストが描かれた市町村案内のものがカントリーサインと呼ばれている。そもそもカントリーサインという呼び方は北海道で用いられていたものである。
では、標識令に規定されている「市町村案内標識」は、山梨県大月市の例を文字で表すと「大月市」というものと特例で「(市章) 大月市」の2つの形態が認められており、つまり、法令では風景やイラストは認められていない状態のようで…。
終わりに
近年の多くの事故やニュースなどによって標識について見直しが行われています。「タイヤチェーン装着車以外通行止め」など標識が追加される事例もありますが、ことカントリーサインが正式な標識にはならなそうな気がします…。