みずきの日記(みかんずきの日記)

気ままに投稿してるブログです。(気まま過ぎて不定期更新になってます…)ちなみにブログ名の元ネタは、ダイアリーに存在した同名のブログより(ダイヤリーから移行したので現在は消滅しています。)リアルの事についてが大半です。

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道についての日記。第42回「【Tips】道の駅は廃止される事がある」

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某雑学番組風サムネイル

道についての日記。第42回は、「特に役に立つのかよくわからない謎知識」です。

【Tips】「道の駅」は廃止される事がある

[Tips] "Roadside Station (Michi-no-Eki)" may be abolished (registration may be deleted).

さて、題名通り「道の駅」は「廃止」される事があります。一応正しく言うと、「『道の駅』は『登録抹消』される事がある」という事なのです……。とは言っても2022年2月3日現在でたったの4ヶ所しかないのですが。

「登録抹消」という事は登録抹消にすることが可能な条項が道の駅について定めたルールにあるという事です。

(登録の取り消し)
9.道路局長は、登録された「道の駅」が内容の変更により2の各号に該当しないと認められるに至った場合、または「道の駅」登録者が8の義務と遵守せず、「道の駅」として案内することが適切でないと認められるに至った場合は、当該施設の登録を取り消すことができる。
(出典:「道の駅」登録・案内要綱 )

ここで重要なのが2に定められている事なのですが、それを圧縮すると次のとおりです。

  • 適切な位置にあるか(他の似たコンセプトなどの道の駅と近すぎないか、通行路線からのアクセスがしやすいか)
  • 施設が整ってるか(必須施設:十分な量の無料駐車場、清潔なトイレ、バリアフリー対応、道路および地域に関する情報を提供する案内所又は案内コーナー、子育て応援の観点から授乳やおむつ交換などが可能なベビーコーナー)
  • サービス提供が適切か(24時間「公衆電話・無料駐車場・トイレ・ベビーコーナー」が使用できるか、案内所・案内コーナーに原則係員が居てきちんと情報提供がされているか)
  • 公共施設か(施設所有者が市町村または市町村に代わり得る公的な団体かどうか、施設運営・管理者が前述の公的機関以外の場合、条例や契約等によ り「道の駅」として必須なサービス提供がされるようになっているか)
  • 配慮がされているか(高齢者や障害者・子供連れ・妊婦・女性など様々な人が使いやすい施設か、景観配慮が適切か。特に景勝地などで景勝地の景観を毀損するようなものになっていないか)

そして、8の義務は、

  • 施設全体、特に便所について常に安全で快適な利用が可能となるよう適切な維持管理を行うこと
  • 道路管理者の行う道路に関する情報の収集・提供に協力すること
  • 案内員に対する研修等を行い、提供する情報の質の向上につとめること
  • 全体の機能と魅力を高めるため、相互に連携し、協力すること

といった良好なサービス提供の義務になっています。

久しぶりの登録抹消(3、4ヶ所目)

2022年2月2日、国土交通省北海道開発局はホームページ上で「2022年1月31日付で『足寄湖』・『フォーレスト276大滝』の2駅を登録抹消とした」と発表。若干の動揺が広まりました。前述の通り、全国で3、4ヶ所目なのですが、記念するべきなのかわからない日本初な1箇所目は京都府の「ローソン和束南店」にあった「茶処 和束」(2004年3月31日登録抹消)、2ヶ所目は兵庫県宍粟市山崎町の今は更地になっている場所にあった「山崎」(2013年3月31日登録抹消)です…。

今回廃止の2ヶ所のうち「足寄湖」については、足寄町内の中心部にある道の駅の「あしょろ銀河ホール21」に道の駅を完全集約する為に廃止をしたとしており、「フォーレスト276大滝」は「建替えなどの検討を行ったものの運営再開見込みが立たない事による情報提供コーナーの欠損」を表向きの理由としています。

最後に

今回の北海道の2ヶ所の登録抹消で道の駅は消える可能性がある事が広まりました…。道の駅を巡る争いが起こるのかどうか、登録抹消を選ぶ道の駅が増えるのか…。これからに注目です。