みずきの日記(みかんずきの日記)

気ままに投稿してるブログです。(気まま過ぎて不定期更新になってます…)ちなみにブログ名の元ネタは、ダイアリーに存在した同名のブログより(ダイヤリーから移行したので現在は消滅しています。)リアルの事についてが大半です。

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雑ニュース特集「高速道路料金改定 第一回」

今回の記事はTwitterで上記のツイートを見かけた時にふと不思議に思って調べた結果、ブログに纏めて意見を展開せるべきものだと個人的に感じたので書いているという事を最初に記しておきます。

‘‘首都高値上げ’’だけではない

ツイートを見る前に首都高を通りかかった際、首都高の料金所の電光掲示板に「4月から料金改定」という文字が出ていたのですが特にその時はあまりよく調べていなかったので「値上げするんだな」と思っていたぐらいでした。
しかし、ツイートを見かけた時にもう少し調べてみようかと思いいろいろ探ってみたところ首都高だけではなく大都市近郊区間(東京近郊)全域で料金改定を行う案の一部が首都高値上げ案であることが判明したので現在(2015/2/28)の料金と仮にこの値上げ案が審査を通った場合の料金を比較して意見を展開してみることとしました。

大都市近郊区間(東京近郊)
そもそも大都市近郊区間とは文字通り大都市の近くの区間の事で、JRと高速道路・有料道路に設けられているものです。鉄道の大都市近郊区間はこちらのhttps://www.jreast.co.jp/kippu/1103.html JR東日本の該当ページを見てもらうとして、今回の主題である有料道路、高速道路の大都市近郊区間https://www.c-nexco.co.jp/etc/discount/etc/ こちらのページの下の方にある図に書かれている内の東京近郊に関するものです。高速道路の東京近郊は通常の区間より大都市で建設費が高騰するとして今でも高い料金となっています。

そもそもなぜ値上げ?値上げ案?

首都高ホームページによると、

整備の経緯の違い等から料金水準や車種区分等が異なっていた首都圏(圏央道内側)の高速道路の料金体系について、三環状の整備の進展を踏まえ、これまでの整備重視の料金体系から対距離制を基本とした利用重視の料金体系へ平成28年4月より移行する予定です。
移行にあたり、平成27年9月11日に国土交通省が発表した「首都圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」に基づき、平成27年9月18日に「首都圏の新たな高速道路料金の具体案」を公表して国民の皆様から意見募集をさせていただきました。
今後、道路整備特別措置法第3条に基づき国土交通大臣あて申請し、事業許可を頂いて移行を実施する予定ですが、お客様に早期にお知らせさせていただく必要があると考え、今般、事前広報を開始致します。 
平成28年4月(予定)からの新料金(案)に関する事前広報開始のお知らせ|更新情報|首都高速道路株式会社より

という事は
2015年の9月に国交省が出した「料金改正を求める案」にNEXCO中日本NEXCO東日本首都高速道路がそれぞれこの案に沿う具体案を出し、利用者に具体案に関する意見を求め(ここまでは完了)高速道路関連法に基づき国交省等に事業許可貰い移行したいと…
これは確実に許可降りそうですね…

  • その国土交通省の案に何が書いてあるのかというと、圏央道内側の料金体制をきちんと統一する事、圏央道内側で異なっていた車両料金区分(一部3種類の道路があったが5種類に)をきちんと統一する事、鉄道の大都市近郊区間同様基本的に最短距離の料金を。というものでした。私は圏央道経由というとどうも高いイメージがあったので圏央道を経由する人達は値下げに、首都高を経由する方は利用する区間によっては高くなったり、ツイートのように首都高の最大料金が大都市近郊区間と同水準に調整され値上げとなっていたり(大型車に関しては少しだけ猶予があるが少し上がる)と値上げという感じが強いですかね…

現行料金と具体案との比較

ここで、何ケースか例を示してみたいと思います。(全て普通車での比較)

(注意:仮の話です)
ある人が平日に霞ヶ関から世界文化遺産登録で人気の出ていた河口湖に行こうと思い、全線で高速道路を利用したと仮定した場合

- 改正前 改正後 備考
ETC/ETC2.0 ¥3310 ¥3210(¥-100) ※1
ETC以外 ¥3520 ¥4250(+¥730) ※2

※1→現在の案だとETCについては調整が行われ暫くの間中央道均一区間都心に行く場合(首都高速道路内が発着するI.Cである場合)に限り現在の料金と同じみたいです。
※2→現在の案だと、中央道均一区間の上限料金である¥980(+¥360)とツイートの通り首都高の上限料金が¥1300(+¥370)となり730円現在と差が生じる事になります。

仮に相模原市から松田町まで圏央道と東名を乗り継いで行くとした時の料金ですが…

- 改正前 改正後 備考
ETC2.0 ¥1690 ¥1370(-¥320) ※3
ETC2.0以外 ¥1690 ¥1480(-¥210)

この例は圏央道が安くなる例(まだ未定だが)として取り上げています。
※3→ETC2.0とは

最近、ITSスポットというものが増えていますがそのITSスポットを利用出来る車両がETC2.0の搭載されている車両です。昔から新しいETCは経由する区間に限らず安くなったりVICSみたいのの進化系が…というETC2(仮称)について聞くことがありましたが、今回そのETC2.0料金という新ETCの料金が導入されるわけです。

新湘南バイパス国道1号線のバイパスとして知られていますが一部区間圏央道として使われています。(現地にその表記は無いのですがその一部区間だけ大都市近郊区間に指定されています。)

  1. 圏央道相模原愛川I.C→茅ヶ崎海岸I.C
- 改正前 改正後 備考
ETC2.0 ¥1290 ¥840(-¥450) ※3
ETC ¥1290 ¥930(-¥360)
ETC以外 ¥1290 ¥1040(-¥250)

この相模原愛川→茅ヶ崎海岸に関してですが、茅ヶ崎JCT.→茅ヶ崎海岸(¥200で変わらない)が大都市近郊区間外になっているので相模原愛川→茅ヶ崎JCT.の料金の違いが出ている例です。ケースBの例が不適切と思えるぐらいです。

  1. 圏央道相模原愛川I.C→藤沢I.C
- 改正前 改正後 備考
ETC2.0 ¥1400 ¥890(-¥510) ※3
ETC ¥1400 ¥1010(-¥490)
ETC以外 ¥1400 ¥1150(-¥250)

全体的に安くなっていますが中でも新湘南バイパスではETC、ETC2.0、ETC以外の3つの料金が設けられるみたいですね。

  1. 茅ヶ崎海岸I.C→藤沢I.C

一部で高額有料道路と言われている新湘南バイパスを全線利用するといくらになるのかと

- 改正前 改正後 備考
ETC2.0 ¥410 ¥390(-¥20) ※3
ETC ¥410 ¥410(-¥0)
ETC以外 ¥410 ¥410(-¥0)

特に変わらないですね…ETC2.0が20円の割引となっているだけですね…

終わりに

今回はまだ確定ではないものについて取り扱ってきましたが、私はなぜこの段階で料金改定に踏み切るのかが分からないですね…まだ圏央道藤沢I.C〜横浜横須賀道路釜利谷JCT、松尾横芝I.C〜大栄JCTや外環道東名JCT(仮称)以南、東名JCT(仮称)〜大泉JCT間、三郷南I.C〜高谷JCT(仮称)間などまだ未開通の区間もあるのにです。
しかしよく考えてみると、高速道路料金を下げてほしい要望はあったわけなのでそれに国交省と高速道路会社が応えようとしたのかもしれません…(利用者の意見の中にはもう少し下げてほしいという意見もありましたが)後は独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構がこの案をどうするかですかね。第二回以降があるかは現段階で未定です。ご覧頂きありがとうございました。